成長ホルモンは、肝臓に働いてIGF-1(インスリン様成長因子-Ⅰ、別名ソマトメジンC)と呼ばれる成長因子を作らせて血液中に放出させます。 同時に骨の軟骨成長板にも働いて骨を長軸方向に伸ばすことができます。 しかし、ふつう思春期の後半に成長板が完成すると(「骨端線が閉鎖する」とも言います)、成長ホルモンが働いても骨は長軸方向には伸びなくなります。 また、成長ホルモンは生涯を通じて分泌されていて、身長への作用以外に、脂肪組織や筋肉など全身に働いて、代謝の調節、筋肉量、身体機能を正常に維持するとともに、心理的な健康感を持たせる働きをしています。 こどもの頃に成長ホルモンが足りないと、骨がよく伸びないため、背が低くなります。 これを、 成長ホルモン分泌不全性低身長症 と呼びます。